ニュースタイトル

カネヒロがお届けする、旬のニュースです。

【2001年】

カネヒロニュース/12月号
〈現在の根室湾の状況〉
▼12月22日現在: 今年の流氷は例年より早いようですが、根室からはまだ見受けられません。(根室湾外)
▼12月24日現在: はすの葉氷もだんだん大きくなってきています。(根室湾内)
 12月に入って、根室でも積雪が観測され本格的な冬の到来となりました。本年度の秋鮭定置網漁が11月末をもって終了し、根室管内の水揚げ量は記録的な大豊漁で幕を閉じました。特に羅臼では昨年比の倍近くの水揚げを記録し、秋鮭日本一の水揚げを誇る標津を上回るものでした。
 しかし、取扱い金額については魚価安のため昨年比を大きく下回っているようで漁業者にとっては豊漁貧乏の年となりました。
 一方秋鮭を扱う水産加工業者にとっては取り組みやすい年という結果になりました。

 また、寒さが厳しくなるにつれて旬を迎える真鱈漁は、ロシア200海里内で操業している19トン船釣鱈漁で、一航海4日ほどで1,000c/sの水揚げがあり、比較的漁に恵まれています。
 しかし、漁獲枠がないぶん、操業に苦労しているようです。
 たち、卵の成育は幾分遅れているようで、たちも赤いものが多く見られています。来年の漁獲枠は今の所未定で、今後の水揚げが予想できない状況です。


カネヒロニュース「つり情報」
 河川の中〜下流域はほとんど氷で閉ざされてしまい、山間の最上流域のみが河川の姿を見せています。秋鮭の自然産卵も終了したようで、最上流域ではホッチャレ(死骸)がいたる所で見られ、烏やしま梟の餌となっています。

 この時期、そんな流れの中で本州では考えられない光景が見られます。なんと岩魚がかなりの数で釣れるのです。水量が少ないので小型魚が中心ですが、いくらを使用した餌釣りで30〜50尾の釣果が期待されます。しかも魚体にはサビがでていない未成熟魚がほとんどで食材としても利用できます。何故このような所に岩魚が溜まっているのか。その理由としては、秋鮭が産卵した卵を狙っての摂餌行動が挙げられます。釣り上げる岩魚はどれも腹がパンパンで、時にはイクラを吐き出してしまう魚もあります。こういった北海道ならではの釣りがこれからの季節展開されます。

 11月から始まっている根室でのえぞ鹿猟は、今年、根室での主猟場である落石の国有林の約80%が国の天然記念物しま梟を保護する某氏による圧力で入林禁止とされ、実質的にえぞ鹿猟は閉め出されてしまいました。
 猟期、捕獲枠は増加させたものの、この現状ではと各関係者から疑問の声が挙っています。

2001.12.7

カネヒロニュース/11月号
 8月末からの連日の大漁で根室の街を沸かせていた道東沖のさんま魚群は、南下して北海道から姿を消し、本年度のさんま漁は終了しました。
 このさんまの豊漁で、かに漁船がさんま刺網漁に移行したため、根室の特産品である前浜の花咲がにの水揚げが低迷、漁期は9月末までに終了しています。水揚量はここ10年間で最低で、最盛期の10分の1程度にとどまりました。

 さんまと同様に豊漁の根室管内の秋鮭漁も、11月に入ってからは数量が減少している状況です。漁期は11月末までで、イクラ等の製造が行われます。
 街ぐるみでHACCP取得を推進している標津町では、北海道の秋鮭の消費拡大及びPRをねらって、いくらしょう油漬、とば、新巻鮭などの商品を航空定期便の通信販売カタログで売り込むといった、新たな販売経路の開発を試みています。
 また、観光船を運行し、実際の秋鮭漁の網起こしを間近で見学することができるツアーなどを実施しており、秋鮭を取り巻く世界に新たな経済効果を見出しています。

 根室でもHACCPに取り組む企業は増えており、根室ブランドの確立、そのPRが期待されています。

 11月以降に漁期を迎えるものとしては、四島周辺のたこ漁、寒さが厳しくなるにつれて旬を迎える真鱈漁などが主な漁となってきます。

[いくら一口メモ]
いくらは見映えのする大粒な物より、銀毛(ぎんけ)の若い鮭からとれる少し粒の小さ目の方がお薦めです。濃厚なこくのある味で皮も残らずおいしさは抜群です。産卵期に近づき成熟した大粒の物は卵の張りもあり姿、形は良いのですが味の濃厚さがうすれ水っぽく皮が硬くなります。


カネヒロニュース「つり情報」
 根室ではまだですが、札幌などでは初雪が降り、北海道は本格的な冬の始まりを迎えています。
 原野の河川では、あめ鱒の産卵が始まっており、また落ち葉が大量に流出している状況で、釣りにならない河川がほとんどです。
 また、11月下旬から12月上旬にかけて河川が結氷してしまい、本年度の川遊びは終了したと言ってもよいでしょう。

 北海道全域で11月1日からえぞ鹿猟が解禁され、本州からも大勢のハンターが道東を中心に訪れています。今年はライフル銃だけではなく、散弾銃にも銅弾使用が義務づけられています。また、1人1日おす・めす合わせて3頭までと、昨年 よりも枠が1頭増えており、えぞ鹿の有害問題の深刻化がうかがえます。
 猟期においても来年の2月までと例年に比べ1ヶ月の延長が決定しています。銅弾使用はハンターのモラル向上により効果が上がるもので、実際はいまだ鉛弾が使用されているのが現状です。
 鷲類だけではなく、国の天然記念物とされているしまふくろうがえぞ鹿の死骸を捕食していることが確認されているようで、今年度の法的取り締まりが強化されるのは間違いなさそうです。
 また、原野での鴨猟は寒さが厳しくなるにつれ、鴨の脂ののりも良くなり、最盛期を迎えています。鴨猟は湖面が結氷する12月上旬まで行うことができます。

2001.11.6

カネヒロニュース/10月号
 道東沖のさんま棒受け網漁は、9月以降も豊漁が続き根室はさんまで活気に満ちています。例年通り、さんま祭りも9月22、23日の2日間にわたって開催され、年々イベント等が充実しているようです。この豊漁のため、休漁体制もとられており、魚価の安定を保持しています。

 10月に入ってからは、冷たい秋風が吹き、朝晩はかなり肌寒くなってきました。さんまの漁場もロシア200海里内から釧路沖以西に移動し、さんまの南下が進んでいます。水揚げされるさんまの魚体も中〜小型魚が中心となり、根室の前浜付近での操業では、小型魚のみの水揚げでさんま漁も半ばを過ぎた状況です。

 また、道東各浜の秋さけ定置網漁も水揚げ量がのび、9月下旬頃から魚価も下がり、各水産加工場では、寝る間も惜しんでのいくら製造に取り組んでいます。そのため、今年の魚卵の価格は、昨年に比べ、安価で消費者にとっては買い求めやすくなる事でしょう。これから11月までの水揚げの動向が注目されています。

[いくら一口メモ]
いくらは見映えのする大粒な物より、銀毛(ぎんけ)の若い鮭からとれる少し粒の小さ目の方がお薦めです。濃厚なこくのある味で皮も残らずおいしさは抜群です。産卵期に近づき成熟した大粒の物は卵の張りもあり姿、形は良いのですが味の濃厚さがうすれ水っぽく皮が硬くなります。


カネヒロニュース「つり情報」
 道東の各河川では、カラフト鱒の遡上もピークを過ぎ、中〜上流域において、秋のあめ鱒釣りがシーズンを迎えています。また、いとうの狙える河川では、いとうの釣果を期待しての釣りが楽しめます。秋の釣りの特徴としては春と異なり、魚が群れで行動することは少なく、小さな各ポイントを細かく狙う事が釣果につながるでしょう。いとうに関しては、春に比べ数は少ないものの、大型魚の期待が持てます。チャンスがあれば是非トライしてみては…。

 海の方では、北海道ならではの秋さけ釣りも始まっています。砂浜からのぶっこみ釣りが主流で、餌はさんまや、赤くそめたいか等が使用されています。浜には、数百本の釣竿が並び、秋の風物詩になっています。釣果にはむらがありますが秋の釣りでは人気No.1で、多くの釣人で賑わっています。

 また10月から狩猟が解禁となり、鴨猟が各原野の河川で始まっています。白鳥と共にシベリアなどから北海道に南下してきた鴨は、脂肪ののりも良く、肉は食用として、羽根は毛針に用いる事ができます。
 このように秋の北海道は盛りだくさんのアウトドアライフを楽しむことができます。

2001.10.3

カネヒロニュース/9月号
 すっかり秋風に包まれた根室にさんまの季節がやってきました。
 8月中旬から出漁している大型船の参入により、さんまの水揚げが本格化しています。気象条件さえ良ければ連日1,000t以上の水揚げがあり、各関連産業もフル操業の状態で、根室の街は活気に満ちています。

 魚体も大型魚が中心で、そのため本州の各卸売市場には、鮮さんま、一汐さんまの上場が増加し、価格も下げの状況が続いています。9月に入ってからは浜値が底をつき、安価で取引きされています。
 また、花咲港に入港してもトラックが不足状態で港は船混みになり、約1日がかりのせりとなってしまっています。今後は三陸方面各港への水揚げが増加していくと見られています。

 また、道東の秋鮭定置網漁が8月末に解禁となっており、比較的漁模様が良く、大型魚が多く見られています。今年の水揚げ枠は昨年と比べると3割増加されており、今後の漁模様の展開が期待されています。

 根室名産の花咲がにも最盛期を迎えており、9月の1〜2日に根室かに祭りが開催されました。
 漁模様こそ良くないものの、秋を彩る一品として、味覚の秋の根室を盛り上げています。


カネヒロニュース「つり情報」
 9月に入り、ようやく河川の水温も低下し始め、虹鱒のシーズンが到来しました。
 最近、漁協が管理している河川では特に虹鱒の放流が行われており、またキャッチ・アンド・リリース等の制約も各河川によって定められつつあり、スポーツ・フィッシングとしての釣りが確立されようとしています。

 道東の河川では阿寒川が有名で、漁協により成魚放流がかなり行われています。阿寒川は渓相が良く、ニンフを使用したフライ・フィッシングでの釣りで大型魚が釣られています。
 また、いとうの河川で知られる風蓮川も虹鱒の多い河川で、特にこの時期、上流域での釣果が聞かれています。
 しかし草木のボサが多く、歩いての釣りは不可能に近く、カヌーを使用した釣りとなります。

 風蓮川の虹鱒は自然繁殖しており、特に側線の赤色が美しい魚が多いのが特徴です。これはこの河川に川えびが多く生息しており、この川えびを主として摂取しているからと思われます。

 河川の下流域ではカラフト鱒が本格的に遡上しており、入釣可能な河口ではライセンス制を取り入れている所以外は全面禁漁です。この釣りは法的なトラブルが多く、注意して行うことが必要です。

2001.9.5

カネヒロニュース/8月号
 7月末にロシア200海里内の鮭・鱒漁が終了し、現在根室では日本200海里内での秋刀魚刺網、棒受網漁が始まっています。今年は刺網が好調で漁期当初から連日、20トン前後の水揚げが続いています。魚体の方も中〜大型魚が見られ、浜値も比較的高値で取引されています。
 棒受網漁の方は魚が光につきにくいようで、水揚げ数量は今のところ安定していません。7月下旬までは比較的大型魚中心の水揚げがありましたが、7月末頃からは小型魚中心の水揚げになり、中・大型魚群はロシア200海里内に北上したと推測されます。
 例年であれば8月からロシア200海里内での操業が始まりますが、今年は韓国船の北方四島付近での操業問題があり、8月1日現在、ロシア200海里内での 操業は行われておらず、8月中旬頃にずれ込む可能性があり、日本側はこの動向に注目しています。
 ロシア200海里水域まで北上した秋刀魚は、そこで豊富なプランクトンを沢山食べて丸々と太って体力をつけ、又産卵のために南下を始めるわけですが、根室沖合いまで来る頃が脂がのって一番おいしい旬と言えるでしょう。
 例年であれば9月初旬から10月が、その時期にあたります。

カネヒロニュース「つり情報」
 雨の日が多かった7月の天候が影響し、8月の渓流については水量が安定、良い釣果があがっています。
 特にオショロコマは7月に比べると魚体も大きく、20センチを超えるものが多く見られます。まさに最盛期を迎えていると言えるでしょう。
 山女は体高が高い、いわゆる幅広山女が見られるようになりました。
 これから白子も成熟してくるので、おいしく食べられるのは8月中旬くらいまででしょう。
 また、知床半島の各河川では、カラフト鱒の一群の遡上が始まっています。ファーストランといわれるこの時期の魚体は銀毛で、釣人には特に人気があり、遊魚規制のない各河川の河口は大勢の釣人でにぎわっています。
 スプーンを使用したルアー釣り、いかの紅染を使用した餌釣り、サーモンフライを使用したフライフィッシングなど様々なスタイルで釣ることができます。8月中旬〜9月上旬が本格的なシーズンで、これから根室海域周辺にも回遊してくるでしょう。
2001.8.2

カネヒロニュース/7月号
 ロシア200海里内で操業しているさけ・ます漁の大型船が6月下旬から続々と花咲港に入港し、沖塩のとき鮭、べに鮭が水揚げされています。主力のべに鮭に関しては、1隻当り平均35〜50トンの水揚げで、鮮度・肉質等品質のよいものが少ない中、船上での処理・塩蔵の仕方が良いとされている船は期待通りの良い鮭を水揚げしています。
 浜値は高値で取引されており、各社思い通りの価格設定で取り扱うことが難しい状況です。残りの1航海でどのような水揚げになるか、注目されています。

 19トン船の水揚げは6月同様、とき鮭の漁模様は良好ですが、品質がかなり悪くなってきており、とき鮭シーズンも終盤を迎えています。

 日本200海里内で操業中の小型船においては、鱒の漁場が近くなり、鮮度の良い魚が水揚げされています。例年であれば背張り(せっぱり)と呼ばれる状態になってくるのですが、今年はそのような魚が今時期にしては少ないようです。しかし7月上旬でほとんどの船が漁を切り上げ、その後秋刀魚漁に出漁する予定です。


カネヒロニュース「つり情報」
 北海道の短い夏が訪れ、7月1日道東方面の河川で山女(ヤマメ)釣りが解禁になりました。山岳地域を流れる渓流は、この時期でも水温が10度前後と冷たく、オショロコマが群泳している所も見られます。
 7・8月にかけての山女釣りは早春のイクラの餌釣りと異なり、エルクヘアーカディスというドライフライを使用するフライフィッシングの方が効果的です。北海道の短い夏の間に水生昆虫が一斉に羽化し、大発生するのを魚が捕食しているからです。
また、通常の釣りと異なり、早朝よりも完全に太陽が昇ってからの方が魚の活性が高く、フライによく反応します。

 知床半島を流れる河川にはオショロコマのみしか生息していませんが、数・型とも満足する釣果が得られます。しかし羆(ひぐま)に要注意。足跡はもちろん、時には糞まで確認する事ができます。
 山女、オショロコマが共生する河川では、流心で山女、溜まりでオショロコマという法則があり、山女は必ずと言って良いほど流心に付いています。これである程度の釣り分けができます。

 この時期の山女、オショロコマは一年中で最も美味で、様々な調理方法で食べることができ、特にオショロコマは山間地域の旅館などで食卓に並ぶことが多い魚です。

2001.7.3

カネヒロニュース/6月号
 5月下旬、ようやく桜が開花した根室ですが、まだまだ風は冷たく、朝、夕は海霧(ガス)に包まれた日が続いています。
 5月15日に出漁したロシア200海里さけ・ます漁の19トン型船団が1航海目を終え、花咲港に入港しました。漁模様は、まずまずで、1船当り約15トンの水揚げがありました。その大半は鮮とき鮭で、鮮度の方も例年に比べ、良い魚が見受けられます。魚体の方は、平均2キロ前後の良いものです。大型船は、現在まで3隻入港しましたが、こちらも2キロのとき鮭中心の水揚げで、その漁獲量は19トン船の倍の量になっています。
 日本200海里で操業の以西船は4月下旬以降、不漁が続いていますが、その状況はかわらず、厳しい状況下に置かれています。現在、ますを中心とした水揚げがありますが、1航海の期間が1〜2週間と長く、なかなか鮮度の良い魚がない状況です。例年であれば6月に漁模様が良くなる傾向にあるので、これからの操業、水揚げに期待したいものです。

カネヒロニュース「つり情報」
 根釧原野はようやく草木の緑が繁茂し始め、初夏らしい風景になってきまし。6月に入り河川でのあめ鱒釣りも一段落し、本格的に桜鱒の遡上シーズンに突入しました。しかし、今年は各河川の水量が少なく、桜鱒で有名な標別川でも、例年に比べ遡上数が少ない状況です。全体的に今年の根釧原野を流れる河川はこのような状況であまり良い話が聞かれません。ここ6〜7年の間では釣りにとっては最悪の状況です。
 この河川水の影響には降水量の関係もありますが、森林伐採による保水力の低下が最も影響しており、現在、幻の魚とされる いとう の生存している道内河川を流れる森林に植樹を行なう釣愛好家クラブや自然保護団体が増加しています。こういった行為が北海道の自然保護管理に結びつけば良いのですが、その現状には厳しいものがあります。
 山菜の方はシーズン最盛期を迎えており、たらの芽、こごみ、ふき、せり、クレソン、わらび、山わさび等が見られ、旬の味を好みの料理法で山菜愛好家は楽しんでいるようです。
2001.6.1

カネヒロニュース/5月号
 4月の中旬から始まっている日本200海里さけ・ます漁も、ほとんど全船が2航海から3航海に入っていますが、水温が低く、漁模様は今のところ良くありません。魚体の方も大型のもので2Kg前後にとどまっており、脂肪ののりもいまひとつ。さらに鮮度の方も、1航海1週間がかかっているので、良い魚を持ち帰ってくる漁船は少なくなっています。
 漁がないだけに、浜値は高値で取り扱われており、現在は根室市内の小売業者にほとんどの魚が流れています。これから6月にかけて漁模様が良くなることが期待されます。
 ロシア200海里さけ・ます漁の方は4月末に交渉が妥結し、根室、厚岸、釧路の3港を寄地とした62隻の出漁が5月中旬頃にひかえています。主力のべに鮭の漁獲枠が前年の2割増という数字に落ち着き、良いニュースがなかった根室にもようやく春風が吹きつつあります。しかし、ロシア側は今後、入札制度などを取り入れる可能性があり、北洋さけ・ます漁業の存続の在り方も年々大きく変化していくようです。

カネヒロニュース「つり情報」
 根室では5月の連休に入ってからも寒い日が続き、雪のちらつく日もありましたが、河川の水温は確実に上昇しており現在7度前後で安定し、あめます釣りのピークを迎えています。
 原野・河川ではかなりの人が入釣しており、ルアー・フライ・餌釣りなど様々なスタイルで30cm前後のあめますの釣果が聞かれています。
 今時期、さけ・ます稚魚放流が行われており、これらの多数があめますにより捕食されています。この害魚としてのあめますを、漁師達はます網等を仕掛け駆除していますが、その効果は実際のところ大きな成果が見られないようです。釣人にも釣ったあめますをリリースしない様に呼びかけており、釣り雑誌等であめます釣りの記事が紹介され、駆除につながればと地元の漁師は考えています。
 また、春の山菜採りの方は今のところ、ギョウジャニンニクのみしか見られず、まだ少し時期が早いといった感じです。今年は羆の目撃数が多く確認されており、道東では実際に襲われた例もあるので、十分な注意が必要になっています。
2001.5.8

カネヒロニュース/4月号
PH 3月末に一時は姿を消した流氷が、再び北風により押し戻され、4月に入ってからも、沿岸には流氷が留まっています。
 冬季の主漁となる助宗鱈漁も3月末を持って終了し、前浜では、北海道を代表する味覚 毛がに漁、うに漁が行われています。2月に漁が振るわなかったうに漁も、ようやく安定した出漁ができるようになり、比較的安価な市況が続いています。
 また、今年は例年より半月早く、日本200海里内鮭鱒流し網漁の出漁が、4月15日に決定しています。水温帯等の疑問がありますが、漁師の経験を生かした漁展開が期待されています。ご祝儀価格の方も、関係者を驚かせることは、間違いないでしょう。

カネヒロニュース「川釣り情報」
 長い冬がようやく過ぎ去り、日本最東端の根室にも春が訪れようとしています。
 道東の河川や湖沼はほとんど氷開きし、水面が顔をのぞかせています。河原では福寿草がようやく花を開き始め、また湿原では、6月にシベリア地方などで繁殖を控えた鴨類が、本州から戻ってきており、現在、白鳥とともに根室で羽を休めています。
 4月、河川の状況が知りたく、早速カヌーにて道東の別当賀川を、釣りを含めて下りました。今年の寒波にもかかわらず、降雪量が意外と少なかったため、雪解けの影響が全くなく、濁りもないため魚の動きが無く、釣りにならない状況です。孵化場に続いている支流などでは、鮭鱒稚魚放流の影響で、いくらかはアメ鱒が溜まっていますが、例年の数ほどではありません。
 今年は、湧水の豊富な河川を選んで釣行する必要がありそうです。道東では、西別川等が有望ではないかと予測されます。
2001.4.3

カネヒロニュース/3月号
 2月までの記録的な寒波により、初めてオホーツク海の全面氷結の可能性が出てきています。例年であれば1月が全海域の45%、2月が60%、3月は75〜78%に留まっている様ですが、今年は2月の下旬ですでに93%に達しており、3月中旬には全面氷結の可能性があると予想されています。
 根室では、1月に紹介したロシア200海里海域の真鱈はえ縄漁の漁獲割当量が日ロ政府間交渉の結果、前年比の80%も削減された問題で、根室市の漁業者や関連業界などが2月下旬に危機突破市民総決起大会を根室港で開催し、約1700人が国に対し、漁業外交における責任保持を訴えました。根室は気候だけでなく、経済においても寒波が吹き荒れています。
 年明けから始まっている流氷のあいまをぬっての羅臼助宗鱈漁も2月中旬までの水揚げは前年比の10分の1程度という状況で、ロシアトロール船の影響の多大さが浮き彫りとなっています。2月下旬から3月に入ってからは、幾分水揚量も伸びつつある状況で、3月末まで漁が続けられます。

カネヒロニュース「つり情報」
  根室オホーツク海側では氷に穴をあけての氷下魚(こまい)釣りも盛んで、形の良い氷下魚があがっています。氷下魚はルイベ、煮魚、干し魚など、どんな食べ方にも向く魚で特に一夜干しの旨味は左党の好む旬の味です。
 又、現在、本州で深刻な問題になっている外来魚ブラックバス釣りに対して、日本釣振興会と生物多様性研究会との国の公認案をめぐっての公開討論会について、北海道における影響を紹介したいと思います。
 この討論会では「ブラックバス釣り公認案」をめぐり、ブラックバスを漁業資源として国が認め、有効利用しようとする考えで約600億円に上る釣り関連市場の恩恵を受ける釣り業界はこの案を歓迎しており、反対に自然保護派は湖沼の生態系に大きな影響が出ている事を指摘しています。
 この国の公認案について北海道では欧州産マスのブラウントラウトが外来魚問題として深刻化しており、水産庁は法を改正できればブラウントラウトも対象魚種になる可能性が高いと言われています。本年度、主に道立水産孵化場が道北を除く、道内全域の十数カ所で生息、及び捕食調査を行う予定で、道東では釧路川がその調査河川に含まれています。
 外来魚は北海道と沖縄県以外の都府県が放流の規制措置を設けており、この調査結果を基に北海道における放流規制が検討されています。釣魚として非常に人気のある魚だけに今後、資源管理に重点が置かれる事は間違いなく、内水面漁業資源として増養殖が行われる可能性もあります。
2001.3.6

カネヒロニュース/2月号
 不凍港として知られる根室・花咲港も、今年の寒波により1月下旬から氷結するという近年にない現象が見られています。
 そのため、この時期に最盛期を迎える前浜のうに漁は氷の動きを見ながらの出漁となっており、品薄状態が続いています。
 又たら子の原料となる助宗鱈の漁も、噴火湾の順調な漁模様に比べ、根室管内羅臼町では見通しの立たない厳しい状況が続いており、3月という遅い時期になって魚がまとまるのではないかと予想されています。

 このように明るい話題がない中、1月下旬、根室市水産研究所において、世界初となるタラバガニの完全養殖技術が確立され、水産界に新たな旋風を巻き起こしました。
 北方系甲殻類の増養殖においてはその生態に関するデータが非常に少なく、技術の確立は困難を極めてきました。今回の成功に結びついた背景としてロブスターの養殖技術の応用があり、自然環境における冬季の低水温域の除去が要因となっているようです。
 現在のところ、コスト面において完全養殖の事業化は厳しく、種ガニ育成までの段階で放流する栽培漁業化の検討が進められています。しかし貝類などと異なり移動距離が長く、主な生息場所がロシア200海里内という点で、ロシアとの関係が切り離せない状況となっています。


カネヒロニュース「つり情報」
 2月は北海道の厳寒期で釣魚の最も少ない時期ですが、釣人は四方八方手を尽くし、釣果を求めています。
 その中のひとつ、氷上のいわな・やまめ釣りを紹介します。

 北海道において資源管理がなされている河川の上流域には、必ずと言ってよいほど「さけ・ます孵化場」が設置されています。そしてその付近には孵化場で利用する湧水があります。
 寒くなって水面が氷で覆われていても、この湧水付近ではいわな・やまめが氷の下で活発に活動しています。不思議に思われますが、魚のコンディションも比較的良く、摂餌行動も見られます。
 そこで、こうした場所にわかさぎ釣りと同じ方法で氷に穴をあけ、イクラを餌にして釣りを行います。
 氷で日光がさえぎられているせいか、魚の警戒心も薄く、場所さえ見つけられれば簡単に釣り上げることができます。
 釣れるサイズは20cm前後までですが、この時期の魚にはまったくと言ってよいほど川魚特有の臭みがなく、おいしく食べられることが特徴です。しかも、生態学的にみても非常におもしろい現象で、北海道でしか見られない光景です。

2001.2.5

新年、明けましておめでとうございます
21世紀を迎え、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私どもカネヒロは、新世紀も皆様に愛される、よりおいしい商品づくりを目指し頑張って参ります。

本年も、ご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2001.1.15

カネヒロニュース/1月号
PH
沿岸氷にとざされた
根室 オホーツク海
 2001年の1月、例年より約1ヶ月も早くオホーツク沿岸に流氷が到達し、記録的な寒さで21世紀を迎えました。

 ロシア200海里内における真鱈漁が、1月からロシア側の規制強化により漁獲枠約80%削減となり、根室の経済に大きな影響をもたらしています。これにより漁業者には国からの補助金政策が進められており、水産加工業者にとっては新たな展開が求められています。
 1月現在、ロシア200海里内における真鱈漁は完全休漁の状況ですが、1月20日頃には大型船の操業が検討されています。
 また、ロシア200海里内における今年の春鮭鱒漁の方もかなりの減船が予想されており、根室の経済状況はますます厳しくなりそうです。


カネヒロニュース「つり情報」
 昨年の12月末から完全に内水面、汽水域が氷で閉ざされ、1月に入ってから氷上わかさぎ釣りがピークを迎えています。記録的な寒さの中、レジャーとしてのわかさぎ釣りは人気があり、かなりの人出でにぎわいを見せており、土・日曜日には100以上のテントが氷上を飾ります。
 釣果の方は50〜100匹位と比較的安定していますが、例年に比べ小型魚が中心で、大型魚でも10cm前後にとどまっています。
これから1月末に向けてが最釣期で、また一番美味な時期でもあり、機会のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 一方、道東のエゾシカ猟は終盤を迎えており、不猟の状況が続いています。一年中有害駆除が行われている地域でもあり、年々エゾシカの数も減少してきています。また、エゾシカによる交通事故の数も減少しているようです。

2001.1.15


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