ニュースタイトル

カネヒロがお届けする、旬のニュースです。

【2007年】

カネヒロニュース/12月号
 北海道に本格的な冬の到来を告げる降雪が各地で報じられ、根室では積雪はないものの、厳しい寒波が吹き荒れています。
 その様な中、11月26日まで操業が続けられたサンマ棒受網漁はオホーツク海の海峡サンマの水揚げを最後に本年度の終漁となっています。三陸沖での操業は11月末までとなっており、鮮サンマの流通はこれを機に各店頭から姿を消します。また、アキサケの定置網漁も11月末をもって終漁しており、根室の3漁協は昨年を上回る水揚げを記録しています。漁業者にとっては明るい話題が多い秋期漁という結果となりましたが、それを扱う各水産加工業者は原魚高で厳しい取り組みを余儀なくされた年となりました。
 激寒の中、操業を行っている冬季のマダラ延縄漁は大型船の参入により本格化しています。各消費地で鍋素材等の需要が好調なようで各消費地の市場では引き合いが強く、高値が続いています。タチと称される白子は、今や高級食材となり、各飲食店では工夫を凝らした料理方法が生み出されています。
 年末の贈答用として取り扱われる水産加工食品が数多く出回るこの時期、各店頭では普段、まれにしか見ることのない逸品が販売されています。北海道の多くの食材も人気が高く、安心・安全な道産原料を使用した加工品は1ランク上の取り扱いとなっています。表示問題等、色々な問題が報じられている中、道産食材の地位は新たな脚光を浴びています。

カネヒロニュース「つり情報」
 11月下旬から道東の各河川は下流域から凍り始めており、12月の1週目までが今シーズン最後のチャンスとなりそうです。西別川だけは例外で魚の反応さえあれば年中、釣りが可能な河川として有名です。この時期、湿原を流れる河川の上流域の支流では産卵を終えたアキサケの卵を狙って多くのアメマスが集結します。イクラを餌にした釣りで、面白い様に釣る事が可能です。一度、ポイントを見つけてしまえば、毎年、例外なく同じ場所に溜まります。冬季は氷上のアメマス、ニジマス等の釣りが北海道の各湖沼で可能となり、年々、その釣り人口は増加している様です。
 海岸では、コマイ・チカ・アブラコ等、冬の北の海の代表的な魚が釣れ、通年、釣りを楽しむ事ができます。コマイは一夜干しや煮付け等にチカはフライ等の食材として人気があります。
 道東の冬山ではエゾシカ猟が最盛期を迎えています。今や北海道では農作物の害獣となるほどその生息数は増加し、根室でも牧草などの被害が跡を絶ちません。北海道は捕獲数の緩和や猟期の延長などハンターの有効利用と共に道の援助金を出して捕獲したエゾシカを買い取り、食肉として流通させる施設を各地域に設け、また、養鹿施設の設置を各地進めており、罠で捕獲したエゾシカを一時管理して、安定供給させる等の取り組みがなされています。また、それに伴い、エゾシカを資源と見なした大学4年制の専門学科が開講されるまでとなっており、先の見えない様々な試みが行われています。
2007.12.3

カネヒロニュース/11月号
 木々の葉は完全に紅葉となり、落ち葉が日々増して北海道は冬の到来を感じさせる季節を迎えています。
 今年は例年になく道東沖にサンマが長く居座り、11月現在厚岸沖から釧路沖の漁場で漁が行われています。10月上旬にいったんは小型魚中心の組成になったものの、新たな魚群が次々と入れ替わり中型魚中心の漁獲が続いています。例年だと三陸産の鮮サンマが主体なので、北海道産の鮮サンマがこの時期、首都圏に出回るのは稀な事です。
 11月10日までには全ての船がサンマ漁を切り揚げ、冬のマダラ漁が解禁されます。
 北海道の秋期漁を代表するアキサケ定置網漁も漁模様は一段落し、後期群の銀毛で比較的大型魚が中心の水揚げと変わります。この魚が来遊するとアキサケ漁はほぼ終漁期を迎える事となり、魚卵の生産もピークを過ぎます。11月下旬まで漁は続けられますが、今年は比較的安定した水揚げ量と浜高により、漁業者にとっては良い年となっており、秋期漁の締めくくりは幾分、早まる事と予想されています。

カネヒロニュース「つり情報」
 北海道の野生動物は冬の到来に備えて活発に活動しており、自然界の食物連鎖を目の当たりにする機会が多くなる季節を迎えています。
 サケ、マス科魚類の生息を育んでいる道東の湿原を流れる河川では、今シーズン最後のイトウ釣りの時期となり、休日には多くの釣り人が湿原へと足を運びます。今年、好釣果が報じられている風蓮川や別寒辺牛川では80センチ〜40センチまでのイトウがコンスタントに釣り上げられています。下流域がメインのポイントとなっており、ルアー、フライともに釣果が期待できます。また、今年はニジマスの釣果も好調で例年より暖かな年となった事が影響しているようです。
 釣果が好調な反面、ヒグマの出没も頻繁で、足跡や糞などの痕跡が多くの釣り人達により発見されています。根室では別当賀の山林を中心に活発に活動しており、警戒が呼びかけられています。
 北海道では例年より1週間早く、エゾシカ猟が解禁されており、山林では銃声が響いています。10月25日の解禁にあわせて本州の多くのハンターが訪れ、遠方では九州方面からのハンター達が地元のガイドを利用しての猟を行っており、多くのエゾシカを捕獲しています。10年前は阿寒など一部の地域のみでしか解禁されていなかったエゾシカ猟ですが、現在、個体数の増加で道東ほぼ全域が可猟区となっています。11月下旬には完全に木々の葉が落ち、冬山での本格的なシーズンを迎えます。
2007.11.2

カネヒロニュース/10月号
 北海道の屋根、大雪山では初冠雪が観測されるなど季節は刻々と移り変わり昼夜の気温の差が大きくなり、本格的な秋を迎えています。
 道東沖のサンマ棒受け網漁は南下のサンマを追う形となり、襟裳沖から霧多布沖を中心とした漁場で操業しています。組成については例年と比較して、小型魚が中心となる時期が早く、旬の時期とは思えない展開となっています。10月末まで続けられる漁は小型魚中心の水揚げが予想され、10年連続サンマ水揚げ日本一が懸かる根室・花咲港は事実上、終盤戦に突入していると言って良いでしょう。
 9月から解禁されている秋鮭定置網漁は道東全域で不振が続いており、関係者を悩ませています。そのため、浜値は無理をしての高値傾向で、三陸や地方への送りのための原魚確保が浜値高に拍車をかけています。今年の秋鮭は魚体が小さく、銀毛の割合も3割程度に留まっており、良質の物が多くありません。今後は水温の低下に伴い、中・後期群が来遊し、11月上旬頃まで来遊が続きます。年末の贈答用として利用されるイクラや筋子の生産が各社で本格化しており、北海道は実りの秋・旬の味に満ち溢れています。

カネヒロニュース「つり情報」
 道東の各河川ではカラフトマスの遡上がピークを迎えており、知床半島ではカラフトマスのひしめく姿が見られます。この遡上は海と山の生態系を図るバロメーターとされており、北海道の豊かな自然が育む光景と言えるでしょう。
 海岸では秋鮭釣りが最盛期を迎えており、秋の到来が多くの釣り人で賑わっています。遊魚船による沖釣りや河川におけるライセンス制での釣りなど漁業以外での地元に及ぼす経済効果は、年々増加しており資源の有効利用に力が注がれています。釣期は10月中旬から下旬頃までで北海道のダイナミックな釣りが堪能できます。
 河川では秋のイトウ釣りが本格化しています。水温が下がり始めるこの時期、豪快な捕食行動が見られ、入釣のタイミングが良ければかなりの確率でイトウを釣り上げる事が出来るでしょう。イトウで有名な道内の各水域では、釣り人の姿が絶えず、北海道の秋を満喫できる最高の時期を迎えています。
2007.10.1

カネヒロニュース/9月号
 8月の根室は例年にない猛暑となり、いつもの年ならば秋風を感じる8月下旬でも依然として暖かい気候が続いています。
 8月中旬以降、サンマ棒受け網漁は大型船の参入により本格化しています。しかし、漁獲規制等の水揚げ制限により浜値は安定せず、浜値高の消費地安が続いています。9月以降は漁獲量が無制限となり、安定した水揚げが期待できます。魚体、脂の乗り共に最も良い時期を迎え、サンマの街、根室はサンマ祭り等のイベントで賑わいます。
 根室管内のアキサケ定置網漁も解禁を迎え、各港では銀鱗に輝くアキサケが水揚げされています。アキサケもサンマと同様、付加価値をつけるためのブランド化が各地で進んでいます。
 また、輸出向けによる原魚確保により、2、3年前から高値傾向で取引きされ、10年前のアキサケのイメージとは異なり、資源の有効利用を意識した取り扱いとなっています。
 北海道の秋は旬の食材で満ちあふれ、各消費地では北海道をとりあげた物産展競争が行われています。

カネヒロニュース「つり情報」
 大地を覆っていた植物が色合いを変えるこの時期、多くのカモが北海道に飛来し、秋の湿原での釣りがシーズンを迎えます。
 秋、サケ科魚類は産卵の時期を控え、シロザケ、カラフトマス、サクラマスと同様にアメマスも大群で上流域へと遡上します。魚群が見えていても釣れないのがこの時期の特徴で春が産卵期のニジマスやイトウをターゲットとした釣りが主となります。中流から下流域がポイントとなり、大場所狙いが高い確率で釣果に結び付きます。イトウが生息している北海道の各河川では、河川が凍り付く時期まで多くのアングラーが湿原へと足を運びます。
 アキサケの来遊が本格化する9月、道内各地でアキサケ釣りが始まります。近年、遊魚船による沖での船釣りが人気を集めています。1人、1万円と高額な遊漁金額ですが、銀毛のアキサケがターゲットで好釣果が期待できる事が人気のひけつとなっています。ライセンス制による河川での釣りも例年同様に続けられ、アキサケの有効的な経済効果が期待されています。10月中旬頃までが釣期で本州からも多くの釣人がサケを求めて北海道へ訪れます。
2007.9.4

カネヒロニュース/8月号
 7月以降、北海道周辺海域ではカタクチイワシ、マグロ、シイラ等暖水系魚類の姿が頻繁に確認され、ロシア沿岸では南方系のホオジロザメが捕獲されるなど海水温上昇による珍事が報じられています。
 5月中旬に解禁され、ロシア200海里内で操業を行ってきたサケ、マス流し網漁は各船、最後の航海を終えて続々と道東各港に帰港しており、8月2日の水揚げをもって本年度のサケ、マス漁は幕を閉じます。今漁期は大型船が拿捕される事件があり、今後、取り巻く環境はより一層厳しさを増すことになりそうです。
 根室市の各水産関係者は8月から本格化するサンマ棒受け網漁を取り巻く水産庁をはじめとした各提案に対しての会議が頻繁に行われています。国の漁獲管理理論と産地の関係者との概念には根本的な差異があり、地元経済に与える影響を懸念した産地側はその対応に苦慮しています。
 7月28日からは10t未満船によるロシア200海里内でのサンマ棒受け網漁が解禁され、火付け役となります。しかし、北上サンマは日毎に漁場が大きく変化するため隻数がまとまる19t船団の出漁までは不安定な水揚げが続きます。根室一大祭りの金比羅神社大例祭を終えた8月中旬以降、本格的な水揚げが始まります。
 前浜の小定置ではカラフトマスの漁模様が好調で、今年はカラフトマスの当たり年となっています。例年、8月下旬頃にはアキサケの水揚げも始まり、根室は1年で最もにぎやかな忙しい季節を迎えます。

カネヒロニュース「つり情報」
 北海道の短い夏が広大な大地を緑に染め、手つかずの大自然が釣魚を育んでいます。
 今年の道東地方は例年に比べて春から夏にかけての降水量が多く、真夏の河川としては良い状況となっています。ヤマメ、オショロコマをターゲットとした渓流釣りでは好釣果が報じられており、飛び交う昆虫に反応する果敢な捕食活動が見られます。サビが出始める8月末までが釣期で、9月以降は産卵を控えた大切な季節を迎えます。
 海岸をにぎわせていた海アメマスは一段落し、カラフトマスの来遊が本格化します。既に7月下旬には道東、道北の沿岸で初釣果が報じられており、例年に比べて一足早いシーズンインとなっています。昨年は絶不調となったカラフトマス釣りですが、今年の来遊数は多いとされており、大きな期待が寄せられてます。最も好釣果が期待できる知床半島周辺沿岸には多くの熱狂的な釣り人が集結し、初夏の風物詩となっています。しかし、トラブルも多く、法に基づいたマナーが問われる所です。
 釣果は早朝に集中しており、日の出後2時間までが高確率で大きな群に遭遇する事が出来るでしょう。ルアー、フライ、餌釣りといった色々な釣り方で狙うことができるのも人気を集める要因となっているようです。白銀に輝く魚体を求めて釣り人はこの時期、東奔西走を繰り返します。
2007.8.1

カネヒロニュース/7月号
 北海道でも初夏を迎え、旬の野菜や果物が多く出回る季節となりました。道東の旬の素材、トキシラズやベニザケ等は7月下旬頃まで水揚げが続きます。
 日本200海里内サケ、マス流し網漁は終盤を迎えており、7月上旬で終漁となります。今年は例年になくトキシラズの魚体が小さくまた、漁模様も比較的良かった事で安値の展開となりました。
 ロシア200海里内でのベニザケに関しては1区での操業は6月中旬までに終漁しており、現在、3A区を主した海域で操業中です。7月下旬にはほとんどの船が帰港し、本年度の春鮭鱒漁は終漁します。
 7月8日からは道東沖のサンマ刺し網漁が解禁されます。年々、旬の先取り感がある魚ですが、スーパー等の加熱気味の販売が加わり、初漁時は非常に高値で取り扱われる高級魚となります。7月22日には10t未満船によるサンマ棒受け網漁も解禁となり、道東沖でのサンマ漁の火付け役となります。8月上旬には19t船、中旬には大型船も加わり、本格的な水揚げが始まります。

カネヒロニュース「つり情報」
 7月1日、道東ではヤマメ釣りが解禁され、渓流釣りの本格的なシーズンを迎えています。山岳部では6月頃まで残雪があり、上流域では水温が10℃以下で非常に冷たい水の流れにヤマメやオショロコマが悠然と生息しています。野趣に満ちあふれた河川としては、知床半島の付け根部分を流れる忠類川、植別川、崎無異川、薫別川等があります。どの河川も非常に魚影が濃く、安定した釣果が得られますがヒグマの生息域のど真ん中であるため、十二分な注意が必要です。
 海釣りでは道東一帯の砂浜や漁港でアメマス、クロソイ、ガヤ等が釣れ始めています。アメマスにはジグやプラグを使用し、クロソイ、ガヤにはワームを使用してのルアー釣りで釣果が期待できます。アメマスを除き、漁港での夜釣りが主体でオホーツク海に面した根室港では連日連夜、釣人の姿が絶えません。8月下旬までは釣果が続き、その後、カラフトマスの来遊も始まります。
2007.7.2

カネヒロニュース/6月号
PH
07.5.28 撮影

PH
07.5.23 撮影
根室の「千島桜」今が満開です。

 日本200海里内サケ、マス流し網漁解禁から早、2ヶ月が過ぎようとしています。水揚げは完全にカラフトマス中心となり、トキシラズの水揚げは全体の2割程度に留まっています。そのため、ここにきてトキシラズの浜値が幾分もち直してはいるものの、カラフトマスの浜値が低迷しているため漁業者にとっては厳しい展開となっています。
 5月中旬に出漁し、ロシア200海里内で操業している19t船や大型船が5月末から続々と花咲港に入港しており、千島海域周辺で漁獲したトキシラズやベニザケの水揚げを行っています。ベニザケに関しては例年並の魚体であるものの、トキシラズについては小型魚が半分以上を占めており、水揚げがまとまれば底値扱いになる可能性が大きくなっています。6月中にはカムチャッカ半島周辺海域で操業している大型船が道東三港に入港し、ベニザケを主体とした水揚げが浜を活気づけます。
 日本最東端の街で毎年、当たり前のように行われている営みは今後、どのような経緯をたどっていくのか。不安定な情勢の中、北洋サケ、マス漁はその歴史を重ね続けています。

カネヒロニュース「つり情報」
 釧路、根室管内の5月の月間降水量が記録的に多かったため、河畔林が少ない道東の各河川ではめまぐるしく増水するケースがあり、不安定なコンディションが続きました。しかしながら今年のサクラマスの遡上数が多く、各河川では異常な増水時を除き、コンスタントな釣果があったようです。
 6月の湿原では色々な草花が咲き乱れ、北国の短い初夏を彩っています。サケ、マスの稚魚もほとんどが河口域へと下り、その姿を見ることが少なくなりました。草木が繁茂し、虫も大量発生するこの時期、道東の湿原でのイトウ釣りは今春、最後のチャンスとなります。ほとんどの親魚が産卵を終え、中、下流域へと移動しているため、タイミングによっては思わぬ大物を狙える事ができます。
 北海道の各湖沼では密放流され、定着しているブラウントラウトが気候の良くなる6月から8月にかけてルアーに良く反応し、各地で釣果が報じられます。しかし、漁業者にとっては害魚的外来魚として扱われているため、駆除等の措置をとられている所もあります。また、ニジマスの成魚放流が行われる時期でもあり、旅行がてら道内の各湖沼に立ち寄る際は挑戦してみる価値がありそうです。
2007.6.1

カネヒロニュース/5月号
 北海道にもようやく桜前線が到達し、遅い春が北の大地を彩っています。
 4月15日に解禁された日本200海里内サケ、マス流し網漁は前半、高浜値を意識した速い周期での漁が展開されています。水揚げされたトキシラズは小型魚が中心で2k前後の魚は全体の3割程度しかなく、1.4k前後の魚が大部分を占めています。そのため、魚体の大きさで浜値が1k当たり倍以上の格差を生じ、品薄の大型魚は高値傾向で推移しています。また、今年はカラフトマスの水揚げが例年より早く、漁場によっては既にトキシラズの水揚げよりカラフトマスの方が多い水揚げとなっています。
 ロシア200海里内で操業する19t船、大型船については5月中旬解禁見通しとなっており、道東を拠点とした水揚げが7月まで続きます。
 お知らせとして、今春も5月3日から5月8日の1週間ではありますが、(株)カネヒロが東京池袋東武百貨店における北海道物産展に出店する運びとなりました。旬のトキシラズを中心に多数のオリジナル商品を取り扱い、皆様のご来店をお待ちしております。

カネヒロニュース「つり情報」
 早春のアメマス釣りから1ヶ月、牧草地は緑に染まり、湿原の草花が春の息吹を感じさせる今日この頃。道東の湿原を流れる河川では春のベストシーズンを迎えています。
 4月の各河川の釣果は好調のようで、特に厚岸を流れる別寒辺牛川では30-50cmのアメマスが大爆釣。スプーンをメインとしたルアー釣りでの釣果がほとんどでした。
 5月は風蓮川のイトウ、別当賀川、標津川のサクラマス、西別川、阿寒川のニジマス等、各河川でターゲットを絞った釣りが展開されます。また、北海道には多くの湖沼が点在し、道東においては阿寒湖、屈斜路湖等で壮大なスケールでの釣りがシーズンを迎えます。近年は内水面における漁業権の管理に力が注がれ、安定した放流数により生息数が維持されています。主な魚種はイトウ、サクラマス、ニジマス等で自然繁殖したアメマスも春の湖沼をにぎわせます。
 6月下旬までは最高のコンディションで釣りが楽しめ、海釣りを含めた各フィールドでは北海道の魅力を最大限に味わう事ができるでしょう。
2007.5.7

 平成19年4月26日(木)〜5月8日(火)の期間池袋東武百貨店 本館 10階催事場において催されます「初夏の大北海道展」に出展致します。
 今回の物産展は、昨今話題の「夕張市」にスポットを当てた催しとなっております。
 弊社は、5月3日(木)〜8日(火)までの6日間の出展となり、根室より派遣の弊社社員が販売にあたらせていただきます。鮭、ほっけ、たら子等おいしい水産加工品を取り揃えておりますので、お近くにお越しの際にはお立ち寄りいただければ幸いです。

カネヒロニュース/4月号
 気候の変化のみならず、日照時間が冬季間に比べ約2時間も長くなり、北の大地、北海道にも早春の息吹が次々と芽生え始めています。
 3月中旬にロシア側とのサケ、マス漁業交渉が妥結し、海あけ、初漁となる道東沖、日本200海里内での小型サケ、マス流し網漁が4月15日解禁予定となっています。
 根室市では根室、歯舞、落石の3漁協に所属している小型船32隻が出漁の予定です。又、全道での出漁体制は87隻程度になる見通しと発表されています。昨年の北洋産のトキシラズやロシア産の冷凍トキシラズが底値で取り扱われている状況下で新物として水揚げされる道東産のトキシラズの価格形成は低迷すると予想され、漁場、漁獲量、漁獲される魚体の目廻り等が大きなカギを握ります。
 その他、根室前浜では道内産として高値で取り扱われているニシンや大型のホタテ等が水揚げされ、また、オホーツク海では春の毛ガニ漁も解禁されて、本格的な沿岸漁業の始動とともに日本最東端の地にも春が訪れます。

カネヒロニュース「つり情報」
 道東の各河川は3月下旬に氷が落ち、国道付近から入釣できるポイントではこの時を待ちわびた大勢の太公望で賑わいをみせています。
 4月中のターゲットはアメマス、イトウ、ヤマメに限られていますが、水流が上昇するにつれてニジマスやサクラマスの遡上が始まり、本格的なシーズンを迎えます。
 今年は水量が少なく、上流域にもほとんど積雪がないため、しばらくはこの様な状態が続くと予想されます。故に魚の警戒心も日々強くなり、アメマス等の釣果がまとまるのは4月中旬頃までと思われます。
 釣りのスタイルはポイントによって様々で上流域や支流域ではイクラ等を使用した餌釣りでヤマメを狙う者が大半です。中流域では主にスプーンやプラグ等のルアーを使用した釣りで効率良くポイント移動する事により釣果増が期待できます。下流域ではフライや大型のミノー等を使用して同じ場所でじっくりと粘り、魚の回遊状況に合わせた釣りが行われています。下流域の最大の魅力は開放的なポイントでのキャスティングと大型魚の期待が持てる点にあります。
 4月下旬にはサケ、マス稚魚の放流が各河川で行われ、それを狙った釣魚が河川を目まぐるしく移動し、ポイントも日毎に変化します。
2007.4.2

カネヒロニュース/3月号
 冬漁のマダラ漁は、大型船の延縄漁と底引き、刺し網漁が引き続き行われており、根室の前浜での貴重な水揚げとなっています。根室の水産加工業は1年で最も暇な時期を迎えており、漁師街は意気消沈しています。
 その様な中、今年の春に放流が予定されているサケ、マスの稚魚はすくすく成長しており、19年度の根室地区サケ、マスふ化放流計画が今月中に決定されます。報道では現状の放流数を維持する見通しとなっています。昨年は極端に秋の遡上が少なかったカラフトマスですが、当たり年の今年はその遡上に関係者の注目が集まります。
 例年、来月の中旬には解禁される日本200海里内サケ、マス流し網漁に関してのロシア側との協議が控えており、今シーズンを大きく左右する海開け漁となります。その多くの船団が根室市の3漁協に所属する事で以西トキシラズ水揚げ基地となっていましたが、今年はどのような条件での操業が強いられるか大きな不安となっています。年々、下火となっているサケ、マス流し網漁に今のところ明るい展望はありません。
 輸入物との差別化は勿論の事、生産者と販売者の連携した生産、販売戦略が今後の生き残りにつながる道として模索されています。

カネヒロニュース「つり情報」
 2月中も例年にない暖冬が続き、北の大地のフィールドでは1ヶ月早い展開を見せています。
 道東の湿原を流れる河川は上、中流域にて釣りが可能で多くの釣り人が足を運んでいます。釧路川ではルアーでのアメマス釣りが年中行われており、この時期は道東屈指の有名ポイントとなっています。川底を徹底的に探れば必ずアメマスの反応があり、30cm前後を中心に数釣りが楽しめます。
 厚岸の別寒辺牛川ではイトウをターゲットとした釣りが盛んに行われており、この時期、普段立ち入る事のできないポイントまでスノーモービルを駆使して入釣する強者もいるようです。餌が少ないこの時期、イトウが潜んでいるポイントに当たれば、以外と簡単に釣る事ができるのが大きな魅力です。最近はミノーを使用したルアー釣りがほとんどとなっています。
 根室の別当賀川の支流域ではイワナ、ヤマメが果敢に餌のイクラに反応を示し、少し早い春が訪れを告げています。3月の中頃には完全に河川が開けると予想され、半月早い幕開けが期待されています。
2007.3.1

カネヒロニュース/2月号
 流氷の影響が少ない今年の根室前浜では各冬漁が行われ、激寒の海から色々な水産物が水揚げされています。
 年明けから関係者を驚かせたオオマイの大量水揚げが1月下旬にも再来し、地元加工業者の取り扱い量を大きく越え、道内各地へと送られています。産卵期を迎えた魚群で多くの卵が採取され、醤油漬け等に加工されます。
 前浜漁業者にとって冬季間の貴重な収入源となる氷下待ち網漁がようやく本格化し、チカを中心とした漁獲がまとまりをみせています。
 ウニ漁も安定した水揚げが続き、市内の小売店では例年の2割安で取り扱われるなど、庶民の台所事情は明るい話も飛び交っています。
 マダラ漁についてはロシア水域内で操業していた小型船は1月末で終漁しており、各船は春のサケ、マス漁まで休漁となります。2月末まで大型船が操業しており、刺し網漁等を含めた水揚げが続きます。
 羅臼の安全操業でのスケソウ刺し網漁はロシア水域内での拿捕事件やロシアトロール船による漁具被害等を理由に操業を中止しています。2月からは前浜での操業へと転換されます。刺し網漁での水揚げは2月現在、昨年比を大きく下回っており、魚の城下町とも言われた羅臼を取り巻く色々な環境が変貌しつつ、時代の流れに流されています。

カネヒロニュース「つり情報」
 内水面は1月下旬頃からようやく本格的に結氷し始め、氷上のワカサギ釣りが賑わいをみせています。
 根室では風蓮湖周辺や別当賀川、長節湖などが主な釣場として挙げられます。今年は安定した釣果が報じられており、釣り人を楽しませています。天候も安定した今シーズンはテントなしでも十分楽しむ事が出来る日も少なくありません。
 釣り上げたワカサギは天ぷらをはじめ、フライ、南蛮漬け、一夜干し、甘露煮や色々な創作料理で活躍し、癖のないその味は年齢を問わず人気があります。
 アメマス、ニジマス、サクラマス等が生息する道内の湖沼では、氷上の穴釣りのシーズンを迎えています。未開発の部分が多い釣りでポイント、仕掛け、餌等各人がそれぞれ工夫を凝らした釣りとなっており、夏場とはひと味違った醍醐味を味わう事ができます。
 2月以降のシーズンは気候に大きく左右され、氷が緩む日は例年より早いと予想されています。
2007.2.6

カネヒロニュース/1月号
PH
07.1.16 撮影
1月に入ってから連日の寒さで結氷した根室港
(オホーツク海に面しています)

 2007年、根室の年明けは例年になく穏やかで4年ぶりに日本最東端の納沙布岬からの初日の出を拝むことができました。
 根室での庶民の景気回復は報道で報じられているような明るい話とはほど遠く、北国の厳しい環境が追い打ちをかけています。冬期間の出稼ぎ労働者の状況も都会の景気動向に比例し、多くの漁業者が根室を離れて就業しています。
 根室を支える漁業はロシア側との交渉での漁業協力費や漁獲数量の規制など日本側の思考とギャップがあるものの、打ち出された条件内での限られた操業に漁業者は全力を注いでいます。
 本年度は1月5日から20隻の底延縄漁船がマダラを主とした漁を展開しています。都会では考えられないような厳寒の荒海での操業が根室の冬を支える大きな原動力となっています。1航海を約1週間とし順次、根室、花咲港に水揚げします。

カネヒロニュース「つり情報」
 河川の中、下流域ではほとんどが結氷しているものの12月中旬から下旬にかけての冷え込みが弱かったため、1月上旬になっても河川の上流域は結氷せず、普段の流れを保っています。
 根室の別当賀や落石の山ではそういった流れにアメマスが集結し、ちょっとした穴場ポイントが形成されています。エゾシカ猟を行っている人でなければ、この時期足を踏み入れる事のないような場所なのでアメマスは悠然とその姿を見せながら泳いでいます。20cm前後の小型魚が中心ですが、イクラ等の餌釣りで簡単に釣果が得られます。たかがアメマスですが釣魚が少ないこの時期、貴重な存在となっています。
 また、例年にない事として1月になっても産卵を終えたアキサケの泳ぐ姿が一部で見受けられています。昨年は低気圧の影響で多くの定置網が破損し大量のアキサケが遡上したこともありますが、気候の変化が少なからず影響しているかは定かなところでありません。
 氷上のワカサギ釣りは汽水域や内水面での結氷が例年に比べて遅れており、阿寒湖では1月5日以降の解禁となっています。網走湖では年末から解禁され、冬の風物詩として報道されています。根室では風蓮川河口周辺でのポイントで釣りが行われており、数十匹の釣果が報じられています。既にワカサギ釣りで死者も出ており、結氷の状況の確認が必要な場所では注意が呼びかけられています。
2007.1.9

2007年 新春
明けましておめでとうございます
本年もカネヒロのホームページへのアクセス、誠にありがとうございます。
皆様には新年を迎えてますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私どもカネヒロは従業員一同、根室の海でとれる新鮮な素材を安全・安心な食品として皆様の食卓へお届けできるよう、これからも精一杯努めてまいります。

本年もご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2007,1,9

バックナンバー2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年 2004年 2003年 2002年 2001年 2000年



copy right(c)1998 KANEHIRO CO.,LTD